当社代表が、JAIST・兵庫県立大学合同研究会に参加いたしました

9月28日、石川県金沢市のJAIST(北陸先端科学技術大学院大学)金沢駅前オフィスにて開催された合同研究会に、当社代表・柴坂が招かれ、参加いたしました。

JAIST・兵庫県立大学合同研究会とは

当研究会で集まったのは、次の2大学・3つの研究室です。

  • JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)先端科学技術研究科 西村ゼミ 伊集院ゼミ
  • 兵庫県立大学 情報科学研究科/社会情報科学部 笹嶋ゼミ

学部生・大学院生を含む多くのゼミ生が集まり、ポスターセッション形式でそれぞれの研究を発表し合いました。
発表内容はそれぞれ違えど、根底には共通するテーマがありました。それは、「現場に埋め込まれた課題をどのように解決の形にするか」という問いです。
たとえばあるゼミ生の研究は、熟練者が無意識に行っている「職人の技」の意思決定プロセスを構造化し、組織の中で共有・継承できる形にする、という社会課題に向き合うものでした。長年の経験や勘といった「暗黙知」を、次の世代に引き継げる「見える知」に変えていく――これはまさに、私たちが製造現場や物流現場で日々向き合っている課題と地続きのテーマです。

当社からの発表内容

「社会実装の実例」として、私たちディナレッジがこれまでの取り組みと自社プロダクト「Hi-SIA(ハイシア)」についてご紹介する機会をいただきました。実際の現場でデータサイエンスをどう機能させているか、具体的な事例を交えてお話ししました。

Hi-SIA | トラックの分配・配送手...
Hi-SIA(ハイシア)|小規模物流事業者向けAI配車サービス AI配車サービスHi-SIA(ハイシア)で配車計画を自動化。配送時間と走行距離を最大20%削減。回収・静脈物流など作業時間を伴う特殊な配車にも対応し、小規模事業者の配車業...

発表の中心は、「提案したモデルで求めた解が、そのまま現場で使われるとは限らない」という経験です。たとえば総コストだけを最小にすると、使わない車両が出たり、一部の車両に負荷が集中したりします。そうなると、「持っている車両はすべて使う」「各車両の負担はなるべく均等にする」といった現場のルールと合いません。最適解のはずであるにもかかわらず、現場で採用されないのは、暗黙知である制約や評価値の指標が最適化モデルに反映されていないからです。
研究会の皆様には、採用されたかどうか、なぜ採用された(されなかった)のかまでを記録し、次のモデルに反映していかなければ、社会実装やビジネスにはつながりにくいことをお伝えしました。
「現場は本当は何を解決したいのか」という問いこそ、研究と現場が一緒に取り組める余地だと考えています。

参加者との交流

ゼミ生の皆さんの研究ポスターを一枚一枚見て回りながら感じたのは、アプローチや対象は違えど、それぞれが「現場の課題を解決したい」という熱量を持って研究に取り組んでいるということです。理論の精緻さだけでなく、それを実際にどう機能させるかという「社会実装」への熱意が、随所に感じられました。
研究会終了後には懇親会も開催され、昼間の発表では聞ききれなかった研究の背景や、今後の展望についても直接お話しすることができました。

大学・大学院の研究と企業の実践がクロスするこうした場は、双方にとって新しい気づきをもたらしてくれます。当社としても、こうした学術との接点を大切にしながら、引き続き「現場で使える」データサイエンスの実装に取り組んでまいります。

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